2020年5月30日、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科のシンポジウムにて、knots associates代表の富田が「コロナとシステムデザイン〜コロナ禍によって世界は変わる〜」というテーマで講演を行いました。
当日はZoom上に150人を超える多くの社会人学生が集まり、関心の高さが伺えます。
パンデミック、VUCAの世界、働き方改革、教育格差など・・・
これらはずっと以前から言われていたことでした。
ですが、今確実に世界は大きく変わりました。
一体、何が変わったのでしょう?
コンテキストの違いが生み出す変化
システムデザインの視点で考えると、「コンテキストの違い」が
劇的な世界のシステムの変化を生み出しているといえます。
コンテキストとは、システムとその周辺のすべての関連する重要な事柄を意味します。つまり、システムが存在する周辺の環境とシステムとの関係性を表したものです。
なぜコンテキストが重要か
システムの周辺環境が変化するとシステムとの関係性が変化します。つまり別のコンテキストが生まれることになります。
コンテキストの中にあるシステムの構成要素の組み合わせが同じだとしても、それらを取り巻く環境が異なると、それは全く別のシステムになるのです。
コロナ禍によってこの環境変化が起き、今まで「多くの人にとって他人事」であったVUCAや働き方改革などの社会的課題が一気に「逃げ場のない我が事」に置き換わったことが重要なポイントとしてあげられます。
これがシステムデザインの視点で見る「with コロナ」の世界への変化です。
withコロナのコンテキストを捉える
「with コロナ」のフェーズで、多くのステークホルダーの懸念事項や関心事をどう捉え、どんな機能を抽出し、どのように「New Normal」への統合的なシステムを創造していくことができるのか?
“システムに飲み込まれるか?”それとも、“システムを創造するか?”最後に参加者に大きな問いを投げかけ、盛況の中、講演は終了しました。